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カゴリカ 第一話  05/23/2007  
第一話 理科室へようこそ!

私、網野理香。中学三年生。
「あぁ、やだ。国語の宿題がたくさんある〜。」
主人公網野理香が科学部に入ったきっかけは、父親が某理科大学教授で、科学部顧問のアボガド先生と仲が良かったからである。網野は特に入りたい部活もなく、友達も多くなかったから、先生に誘われて仕方なく入ったような感じである。
「網野は何がいい?半熟?」
「うん。半熟。栄養価高いから。」
アルコールランプの上にあるビーカーがコトコト音を立てる。
「はぁ・・・国語と言うより酷語だぁぁ・・・」
中学三年生の網野は科学部紅一点。ちなみに今話しているのは、同じクラスの学級委員佐久間学。どういうわけか小さいころからあだ名が「シグマ」だったそうだ。網野は小学校四年の時に引っ越してきたから詳しくは知らない。
「キャハハハ・・・酷語だって!網野、おもしろーい!」
と、横から話し掛けるのは身長が1メートルくらいの女の子。彼女の名前は「硝酸銀水溶液」。理科室にずいぶん前から居座っている理科室の住民なのである。白いドレスに、銀のティアラ。灰色のくりっとした目が網野の方を向く。
「網野、数学は?」
「枢雅苦。」
「じゃあ、社会は?」
「死夜会。」
「英語は?」
「影期。」
「こらこら、当て字で遊ぶな。」
硝酸銀水溶液は、シグマの方を向く。
「うるさいわねぇ!あたしなんか中学生に漢字を覚えてもらえなくて困ってるんだから!漢字なんかこの世からなくなっちゃえばいいのよ!!テストの時になると顕微鏡と一緒に漢字の難しさを嘆いてるの!この気持ち、あんたにわかる!?」
網野はクスクスと笑う。
「いいこと!?日本人の学力が世界的に見て徐々に下がりつつあるのは漢字のせいよ!外人はアルファベットだけ覚えればいいのに日本人は漢字カタカナひらがなローマ字!覚えることが余計に多いから脳みその使用容積が余計に多いの!それに○×△■*☆#∞&※@●◎◆%≠♭‡†♯γαβπομθφζ・・・」
「あーはいはい。網野さん、ゆで卵できたよ。熱いから気を付けてね。」
「ありがと〜。ねぇ、この部首何?」
「るまた。」
「これは?」
「にくづき。体の部分はほとんどこれだよ。」
「シグマ、ありがと。宿題終わった。」

「・・・・・」

くすくすくす・・・と、硝酸銀水溶液は笑った。
「俺、利用されてる?」
「うん。利用してる。おかげさまで。次、枢雅苦なんだけど、因数分解がわからない。」
「どれどれ・・・って、俺、網野さんの保護者じゃないんだけどな。」
「あっ、私のことアミノ酸って言ったな!!」
「まぁまぁ二人とも・・・」
そんな網野も、今年は高校受験の年。一応普通科を希望として出してはいるものの、心、そこにあらず。
「そんな調子だからこの間の中間テスト平均点以下だったんだろ!」
「何よ得意ぶって!通信教材の宣伝に入っている漫画の出だしのようなセリフ、吐かないでちょうだい!!」
網野の得意教科は理科。とにかく「理科」なのである。その他の授業、つまりは国語、数学、英語、社会、美術、音楽、技術、家庭科、体育とは網野が嫌いな教科のオンパレードであった。ちなみに、この表現は国語で言う「比喩法」である。ついでに網野の理科の成績はと言うと、必ずテストは100点満点であり、さらに五段階評価の5以外を取ったことがないのである。
「やれやれ。せっかく放課後になって理科室が静かになったと思ったら・・・」
と、別の方向から声がする。
「うるさいわねベートーベン!水酸化ナトリウム水溶液ぶっかけるわよ!!」
「ぎゃー!俺、水酸化ナトリウム大嫌い〜!!」
彼の名前はMr.BTB。要はBTB液なわけだ。身長は160センチという硝酸銀水溶液よりはかなりの長身で、普段は緑色の肌にスーツとシルクハットをビシッと決めているが、酸性のものに触れると黄色くなり、アルカリ性のものに触れると青くなる。ただ、どういうわけか個人的に水酸化ナトリウム水溶液が大嫌いなのである。そしてどういうわけか、網野から「ベートーベン」というあだ名が付けられている。
「エー二乗プラス2エービー・・・」
あきれかえったシグマは網野の宿題を見てやる。
「キャハハハ!シグマ、エビだって〜おもしろ〜い!」
「おい硝酸銀、そういえば今年ホーネンエビ見たか?」
「ううん〜。見てないやぁ〜。」
「エビエビ〜♪」
「・・・こら。網野さんの集中力奪われるから二人とも黙ってて。」
「あっ、また私のことアミノ酸って言ったな!!」
「だから違うって!」
ちなみにホーネンエビとはその名の通り、このエビを見るとその年は豊年になると言われているエビである。しかし作者茉莉の実家では、エビがいたにもかかわらず台風による塩害(海からの海水)のため不作だったことがあるのであまり信用することはできない。
さて、話を網野に戻して、網野は進路に悩んでいるのだ。これを英文に訳すなら「have(has)+過去分詞」の現在完了の継続を使用する。彼女はずっと〜している、今もなおそうであるといった具合だ。
「はぁぁぁ・・・」
まず第一に、網野は数学が大の苦手なのである。第二に、網野の数少ない友人たちは皆、文系なのである。第三に、自分が将来何になりたいのか、はっきりしないのである。
「進〜路は悩む〜よ〜♪い〜つま〜で〜も〜♪」
枢雅苦にうんざりして、シャーペンを投げ出したところである。
「野〜を越え山越〜え〜たぁ〜に越〜え〜て〜♪」
「キャハハ、網野、変な歌ってる〜!」
「変な歌って言わないでよ!こっちは真剣なんだからね!!」

バァン!!
「キャッ!!」

網野が机を叩き、硝酸銀水溶液は飛び上がった。シグマはずれたメガネを正し、Mr.BTBは後退りした。

「あっ、ごめん・・・」
網野はとにかく勉強が嫌いだった。
「ヘイ、マドモアゼル、なにをそんなに気落ちしているんだい?」
突如現われたのは、外人気取りの日本人のような、宇宙人のような奴だった。皮膚は黄色、髪も黄色で肩まで伸ばしており、不思議なのは灰色の袴に上着は黄色、黒いシルクハットに茶色いステッキを振り回している。足には黒いブーツ。彼も理科室の住人で、Mr.BTBのライバル、ヨウ素液だった。
「ミーでよかったら相談に乗るよ?皐月(さつき。つまり五月)の憂いに沈むうら若き乙女の寂しげな表情がミーを悩ませる・・・」
と、彼は紫色の瞳を静かに閉じながらどこからか真っ赤なバラを取り出す。
「・・・だから網野、x=1、y=−9が成り立つんだよ。」
「ふーん。」
ヨウ素液のオンステージを無視して、シグマは説明を続ける。Mr.BTB、ハリセンでヨウ素液をひっぱたく。
「わかったか?網野。」
シグマは真剣な表情で網野を覗き込む。

「わからない。」

「・・・・・」
網野は本当に困った表情でうつむく。
「あたし、高校行けるのかな・・・」

「・・・そもそも網野は将来何になりたいんだ?」

シグマが尋ねる。

「さぁ・・・科学者にでもなってるんじゃないの?」

主人公網野は理科が大好きな女の子。

このお話は、進路に悩む女の子のお話です。

「クックック・・・」
その様子を、影から見ている人物がいた。
「所詮人間は・・・何も解決することができないでいる・・・」
奴の名はオメガ。子供たちの理科離れを企む、この物語の悪役である。

ようこそ、理科室へ・・・
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茉莉さんだ・・・・茉莉さんな主人公に見えてきましたですよー
いろんな当て字を作るところが☆
進路・・・、悩みますよねぇ。
そんな若いうちから、将来の事決められるかって。
そして、ちりばめられてる英文や文法なでに、・・・・わからねぇ・・・と苦笑いになる私です・・・^^;
新連載、がんばってくださいね☆
kazu osino  05/23/2007 Wed URL [ Edit ]
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理科、嫌いでした(威張るなよ)
網野は私よりも妹のイメージです。えぇ。
中学時代を思い出しながら書いているのですが、文法わかりません。やっぱ中三が一番よかったなぁ・・・な、茉莉です。先生嫌だったけど。
連載、つづくかしらん。
茉莉  05/23/2007 Wed URL [ Edit ]
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なんか早くも一杯出てきましたが・・・10人くらいとか言ってなかったっけ?すでに登場人物紹介で17人ですが(笑
あ、でも僕が20人以下にってお願いしたのは守ってくれているのか。うお、何てしおらしいんだ茉莉さんっ!←そおなのか?
んで、
いいですね。
出だし最高ですね。
ちょっとこれまで以上に引き込まれる設定あんど第1話!!!た、たまらんです。
てか、夜な夜な登場するとかじゃなくて、普通に昼間っから理科室で騒いでるのね、硝酸銀水溶液にBTB液にヨウ素液・・・液体ばっかなのに固体を持つ不思議に萌えます。
太郎は?そしてかえるは??笑
あと、
網野ってなんで?て思ってたら、アミノ酸でしたか・・・人間の原点?ですからね!!!
楓  05/23/2007 Wed URL [ Edit ]
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「カゴリカ」、いよいよ始まりましたね。
主人公の、進路に悩む女子中学生網野さん。彼女の周りに居る理科部のメンバーを初めとするキャラクターは、とてもユニークな雰囲気で面白いと思いました。
そして彼らを影から傍観している悪役のオメガさん。
オメガ、と言う言葉を聴いて僕は『ファイナルファンタジー・アンリミデット』を思い出したりしました。
彼がどのような人物なのかも、ストーリーと同様に気になる所です。
今後の展開が気になります
要  05/24/2007 Thu URL [ Edit ]
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楓さん>17人?そんなにもいたんだ・・・あ、太郎ちゃんやカエルを入れて数えたのか。奴らを引いたら13人くらいでまぁなんとか。
太郎とカエルは第四話登場予定です。ええ、夜な夜な登場するのはスケルトンです。あと、ペガサス。お楽しみに・・・とか言いつつ進まなかったりして←こら
それから引き込まれてくださってありがとうございます!!これからもじゃんじゃん引き込まれてください←日本語をなってないって

要さん>いよいよ始まりましたよ。僕はオメガと聞くとファイナルファンタジー5のオメガを思い出します。強い奴で避けて進まないといけないところでした。・・・うう、ファイナルファンタジーは4と5しか知らないの。まだスーファミの時代だったからね・・・世代のギャップを感じるわ。
茉莉  05/24/2007 Thu URL [ Edit ]
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うんうん、茉莉さんの小説って感じがぷんぷんです!いい味が出てますよ〜!^^
何ていうか、まず当て字で笑って(笑)
アミノ酸で笑って(確かに!って。笑)
続々と個性豊かなキャラが登場してきて勉強の邪魔しちゃって・・・
て、言いますか、理香がそもそもやる気ないし!(笑)
頑張って教えてあげてるシグマくん、君はいい奴だ・・・;;

で、最後に早速怪しげなキャラ登場ですね@@;
オメガ・・・超、怪しい。さすが悪役(笑)
chacha  05/26/2007 Sat URL [ Edit ]
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ありがとうございます!!
そうですか〜茉莉臭がぷんぷんしてましたか〜(笑)
当て字・・・いままで見てきた中で感動(?)したのが「波浪鬼帝」(ハローキティ)だったり。
理香ちゃん、確かにやる気ナッシングですね。喝入れときます。
シグマ君、がんばれ!!
お。オメガですか。さてさて、どうしようかな・・・なんか必殺技とかないですかね←こら
・・・どーなるこっちゃ。
茉莉  05/27/2007 Sun URL [ Edit ]
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第一話からにぎやか♪
そうか、理香ちゃん、すべて、いえ、理科以外すべて嫌いなんですね〜(^^)
しかし、シグマくんの面倒見のいいこと!ふふふ(←何の笑い?^^)
そして謎のオメガ!何をするつもりなのか、楽しみにしてます!
らんらら  05/28/2007 Mon URL [ Edit ]
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そう、理科だけ満点であとはダメな女の子。先が思いやられます。
シグマ、がんばれ!!たぶん第2話も頑張ってもらうぞ!!
あ、悪役?悪役オメガはただ子供たちの理科離れを企んでるだけですよ。ただ理科から離れりゃそれでいいみたいですよ(だからなんだ)
一体何をするんでしょうねぇ・・・
茉莉  05/28/2007 Mon URL [ Edit ]
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茉莉さんの新作小説「カゴリカ」の方を拝見させて頂いております。
今回は、理科室が舞台の、進路に悩む理科好きの女の子が主人公!

早速、懐かしい響きの理科室に住むキャラクター達も出てきて、何だか楽しそうな雰囲気ですね(^▽^)つ♪

ふと、自分が元素記号を必死で覚える若かれし頃を思い出してしまいました。
Kikurage  06/20/2007 Wed URL [ Edit ]
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こんばんは〜!
目を通してくださってありがとうございます!!
理科しか大好きではない、また理科だけしかできない、また理科だけ満点の女の子が主人公です。
ところがただ今話の方向が変なところに飛んでいます。まったく。そうですね、元素記号なんかも入れて理科らしくしましょうか。ええ。
茉莉  06/20/2007 Wed URL [ Edit ]
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ハハ、理科苦手だから読んでもコメント残せないかも〜!!って
思っていたら、まーだわたしにも理解できるかもしれない?!範囲で
良かったです。水平リーベくらいならなんとか覚えています。
それ以降は…聞かないでください(笑)
登場人物が賑やかですね。しかも、キャラクターが面白い!
続き、また読みにきます♪
ユミ  09/02/2007 Sun URL [ Edit ]
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ありがとうユミさん!!
そもそも作者が理科苦手だからね!大丈夫大丈夫!!
キャラクター・・・ふざけてるようなものもいるけどなかよくしてやってちょうだいね!!

うあ・・・水平リーベ・・・言えてもいったい何を表しているのかわからない・・・
道化師茉莉  09/02/2007 Sun URL [ Edit ]
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