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カゴリカ 第八話  07/10/2007  
第八話 網野とオープンスクール

水平リーベイ僕の船
七曲がる湿布すクラークカルシウム

とは、元素記号の覚え方である。

実はさらに飛んで鉄(Fe)からの覚え方は、

「徹子にどうせ会えんがゲルマニウム」

と、言う覚え方があるのだ!さぁ!学生諸君も元学生諸君も早速理科の教科書を復習してみよう!!

ハーッハッハッハ・・・

さて。どうやら網野は何かを考えているようであるが・・・

「まずAu(金)、それからAg(銀)にAl(アルミニウム)にFe(鉄)とCu(銅)。あとPb(鉛)とできればSn(スズ)とZn(亜鉛)やMg(マグネシウム)でもやってみたいなぁ。あ、あとNi(ニッケル)も・・・」
網野は紙にシャーペンを走らせる。
「で、これを2、3ヶ所地点を決めて、それぞれにカメラを設置、24時間体制で様子を見る。あっ、まてよ・・・今Ge(ゲルマニウム)も有名だからな・・・」

「網野。」

隣からシグマが顔を出す。

「それ、何の実験?」

「金属の実験だよ。で、最終的に人間に親しみやすい金属と人種による違いを検証するの。」

「?」

「あ・・・Li(リチウム)やNa(ナトリウム)やCa(カルシウム)とかK(カリウム)でもやってみたいけど雨に濡れたら火花が飛ぶからなぁ・・・それにさびちゃうから屋根がいるかしら。」

「屋根?外に置くの?」

「そう。設置場所は工業地帯のB地区駐車場、あと人通りの多いところがいいわね。商店街は年齢層が高いかしら。」

「だから、何の実験?」

その名も・・・

バァン!!

『金属盗難の実験!!』

「・・・・・」

「北京オリンピックも近いことだし、おもしろいかなと思って。」
「あのねぇ・・・遊具や電線の金属盗難や千葉県や岐阜県の金塊盗難や島根県の銀塊盗難や東京都のティアラ盗難じゃないんだから・・・」
「まず第一発見者が全部持っていくか警察に届けるかだと思うよ。」
と、ガンマもツッコミを入れる。
「そうかなぁ・・・」
「それに横一列不自然に金属があること自体おかしいと思うよ。」
「それに金とかどこから手に入れるんだよっ!!」
「あっ・・・そっか・・・」

「・・・しくしく。」

「?」

見ると、硝酸銀水溶液は理科室の片隅で泣いていた。硝酸銀水溶液は一応「銀」としてのプライドがあるため、彼女の前で「金」だとか「プラチナ」とか「ダイヤモンド」などの宝石系の言葉は禁句なのである。
「どうせ私は銀ですよ・・・ありふれた存在の銀ですよ・・・どうせ銀メダルは金メダルよりも劣ってますよ・・・」
さて、硝酸銀水溶液は放っておいて、ここ数日の理科室の状況はというと、先日酢酸カーミンが深夜オメガの攻撃に逢い、今は棚で寝込んでいる。ちなみにエタノール君は徐々に復帰中。Mr.BTBとヨウ素液はメタノールビームの影響か、今日は少し目が痛いらしい。ちなみに、本物のメタノールが体内に入ると、冗談抜きで本当に失明するので、遊びごとではない。
「えっ?なになにぃ?金属っておいしいのぉ?」
網野の横から一人の男の子が顔を出す。顔は水色で、髪の毛はオレンジ。赤い中華服と、それに似合う赤い帽子をかぶっていた。オレンジ色の口から、白い歯が覗く。
「ちがうわよベネちゃん、これは日本のセキュリティシステムと国際交流にかかわる重大な実験なのよ。」
「ちがうって。ただ無駄に金属を無くすだけの実験だろ!」
そこへ、呼び出しがかかる。

「網野、ちょっと。」
「?」

アボガド先生が理科準備室から言う。

「なんですか?」
「網野、高校のオープンスクールには行ったのか?」
「あっ・・・」
「一学期の間に行っておいたほうがいいぞ。特に夏休みとか。」
「でも先生、行きたいところがはっきりしないんです。」
「そうか・・・だが資料だけ見ててもどんな様子かわからないからな。」
「それはわかっています。でも。」
「でも、何だ?」
「いえ、何でもないです。」
「まぁ、乃木須先生(網野の現担任)から聞くにはオープンスクールには行っていないようだが、一応紙はあるから、せめて何か一件は行きなさい。」
網野は一枚のオープンスクール応募用紙を受け取り、理科準備室を出た。

「何だったんだい?」
「オープンスクールに行けってさ。」
「佐久間、藤本、ちょっと。」

再び、アボガド先生が理科準備室から言う。

「?」

「○×高校の理数科のオープンスクールが近いうちにあるのだが、二人とも行かないか?」
「○×高校!?」

説明しよう!

○×高校とは網野の住む市の中でも一番の大学進学率を誇る高校なのである!!しかもその中の理数科は年40人しか定員のない科なのである!!

「急にどうしたんですか?」
「参加者が少ないのだ。よかったら網野も誘ってやってくれないか?なかなか理数科となると一緒に行く人がいないだろうから。」

佐久間と藤本はアボガド先生が何を言おうとしているのかがわかった。網野には、一緒にオープンスクールに行こうという友達がいないのだ。

「・・・・・」

「何だったの?二人とも。」
準備室から帰ってきた二人に網野が尋ねる。
「オープンスクールに行けってさ。○×高校の理数科だって。」
「あんな偏差値の高い学校によく行こうと思うわね。」
「網野も一緒に行かない?アボガド先生が引率だってさ。」
「いつ?」
「この土曜。」
「考えとく。」
そう言ったきり、網野は下を向いて宿題をやろうとワークブックを開いた。
「○×高校の理数科?すごいねぇ!ここ何年誰も受験に行かなかった科だよぉもごもご・・・」
佐久間はベネジクト液の口をふさいだ。
「ま、まぁ網野、人が少ないから網野もどうかなって。」
「わかったわ。行けばいいんでしょ。行けば。」
きっとアボガド先生は二人に私がオープンスクールに行っていないことを言ったんだなと思った。見え見えだ。
「網野ぉ、○×高校行っちゃうのぉ?」
「見るだけよ。そこに行くって決めたわけじゃないし。」
「高校かぁ、ボクも行ってみたいなぁ。」
「ベネちゃんは無理よ。ちっさいし、周りからおかしな目で見られるわよ。」
「えーっ、やだよぉ。行ってみたいよぉ。」
「だぁめ。」
「ぷーっ。」
ベネジクト液はほっぺたを膨らませた。
「高校の理科室って、どんなところかしら。」
硝酸銀水溶液は言った。
「あ・・・」
「私も・・・行ったことないわね。」
「硝酸金水溶液とかいたりして。」
「そんなのいないわよ!」
「屋上に望遠鏡とかあるんでしょぉ?」
「あぁ!いいわね!ロマンツィック!!」
「行きたぁーい行きたぁーい行きたぁーい!!」
「行きたい行きたい行きたい〜!!」
二人は騒ぎ立てる。

「よし!わかった。」

網野は大きな声で言った。佐久間と藤本はぎょっとする。まさか、彼らを高校のオープンスクールに連れていくのではないか。いや、網野のことだから間違いなく連れていきそうだ・・・

「こういうのはどう?私が高校に入ったら、みんなを理科室に案内してあげる。」
網野は嬉しそうな声でそう言った。

高校が待ち遠しい。

「それいぃ!網野ぉ!!」
「やったあ!うれしい〜!!」
「わーいわーい!!」

ホッ・・・

佐久間と藤本は胸をなで下ろした。

ところが、この約束はかなうことがなかった。

それに気が付くのは、まだずっと先のことになる。

第九話 修学旅行につづく
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ゴキレンジャーの登場した時の話は、マジうけしてしまいました(笑)
ワザの一つ一つに説明が入っていて、昔ダウンタウンのごッつええ感じを思い出しました〜。

いつも水槽の中にいるカエルは、なんともやさぐれ加減がヒットしました(笑)
アボカド先生に煙草貰ってるし・・・

理香ちゃんは、3年生。
進学へ向けて着実にステップアップするのですね。
学校の見学は大事です。
百聞は一見にしかずです!

次回の修学旅行編を楽しみにしてます☆
Kikurage  07/12/2007 Thu URL [ Edit ]
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硝酸金水溶液ちゃん……
君はまだいい。それで泣いていると、塩化銅水溶液君(チャン?)はどうなるというのか?!!!笑

網野さんの実験は果たして実現するのか、興味津々です。金だけゲットしてトンズラします。うほほ

アミノ酸……もとい、網野さんの約束は果たされないのか。それは、つまり……メタノールビーーーーム??!

まぁいい。まぁいいです。
僕も修学旅行編楽しみにしています♪
楓  07/13/2007 Fri URL [ Edit ]
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Kikurageさん>えへへ。ゴキレンジャーには説明しよう!がセットなんですよ。技・・・まだまだネタ募集中。
網野、本当に大丈夫なんだろうか・・・心配してくれてありがとうございます。なんとか乗り切るでしょう!
ははは・・・実は次の話、ゴキレンジャー登場します。あああ、この話はどこに向かっているの・・・?

楓さん>残念ながら網野の実験は科学部の予算がなくて不可能でした。
おそらく、始めになくなるのは金で、最後まで残ってるのは・・・あ、何なんでしょうね。それ、気になります(笑)
修学旅行、これ、旅行に行く話ではなくて行く前の話になりそうです。あー・・・話の方向が・・・
茉莉  07/13/2007 Fri URL [ Edit ]
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